セラミド原液はセラミド100%のエキスではない - セラミド入り化粧品のレビュー
乾燥しやすい肌質の方向けの情報を掲載。使用したセラミド化粧品のレビューも載せています。

セラミド原液はセラミド100%のエキスではない



セラミド原液と聞くと、セラミドそのもののエキスのようなものを思い浮かべてしまう方、多いのではないでしょうか?

確かに「原液」ではあるため、セラミドの割合が多いものであるとは言えるのですが、まずセラミド100%ではありませんし、必ずしもセラミドの割合が多いかというとそうではありません。

よく商品のレビューなどに、想像していたよりも効果がなくてがっかり…なんて声があるのは、セラミド原液についてよくご存じでないからでしょう。

今回は、セラミド原液がどういうものであるのか、またセラミド原液を選ぶ際の注意点についてお話ししたいと思います。






セラミド原液は、セラミド100%のエキスではない



先にも述べたとおり、セラミド原液はセラミドが100%使われたものではありません。

原液の意味自体を勘違いされている方が多いのですが、原液とは化粧水やクリームなどに配合する前のエキスのことを指すのであり、決して原材料そのものではないのですね。

例えば、セラミドの配合量が0.1%に満たなかったとしても、化粧品に配合するものだというのなら、それは原液なのです。

そもそも、セラミド100%の材料なんて肌には使えません。

セラミドに何らかの加工を行い、成分を追加して安定させて初めて、化粧品として使えるものになります。




原液には乾燥肌向けのセラミドが使われていないモノが多い



多くのセラミド原液に含まれるセラミドの量は、正直多くはありません。が、商品によってはセラミドの量がそこそこ多いものもあります。

ただ、問題は量ではなく、どのようなセラミドが使われているかという点です。



セラミドと一口に言っても、様々なタイプのセラミドが存在します。

植物性由来のセラミドもあれば動物性由来もありますし、化学的に合成したセラミドも存在するんです。

セラミドなのだから、材料が違っても同じではないの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、セラミドはその種類によって肌への作用が大きく異なります。

本当の意味で、乾燥肌の改善が期待できるのは「ヒト型セラミド」のみで、その他のセラミドはある程度の保湿効果は得られるかもしれませんが、セラミドとしての効果は?だったりするんです。

もし、あまり乾燥に効果のないセラミドが原液に使われていたとしたら、いくら高配合であっても意味がないと思いませんか?




セラミドのおかげでプルプル…は間違い



多くのセラミド原液には、セラミド以外の保湿成分も配合されています。
ですので、ヒト型セラミドが配合されたものでなくとも、それなりの保湿効果は得られます。

製品のレビューなどを見ていると、「塗った瞬間に肌がしっとり」とか「セラミドのおかげでプルプル」なんて意見が見られるのですが、そもそもセラミドは保湿感が得られにくい成分です。

乾燥肌に良いといわれながら矛盾していますが、セラミドだけを塗ってもしっとりするどころか、濃度が高いとキシキシしたり、全然保湿されている感じがしません。

塗った瞬間よりは、あとから効果を実感できるものなのです。



ただそれだと、消費者は納得しませんし、この製品は効果がないなんて言われてしまうかもしれません。

メーカーにとっては死活問題です。
なのでセラミド原液として売られてる製品には、セラミド以外の保湿成分も配合されていることがほとんど。

むしろ、そういった保湿成分の方がメインとなっているかもしれません。

【セラミド原液に含まれている原材料の例】

商品A
水、1.2-ヘキサンジオール、コメヌカスフィンゴ糖脂質、フェノキシエタノール、水添レシチン、リゾレシチン

商品B
水、BG、グリセリン、セレブロシド、キサンタンガム、フェノキシエタノール


結構いろいろ配合されていることが分かると思います。

使った直後のしっとり感やプルプル感は、セラミドではなく、その他の保湿成分によるものだと考えた方が良いでしょう。

ちなみに、上記にはセラミドの名称がありませんが、「コメヌカスフィンゴ糖脂質」と「セレブロシド」がセラミド系の成分です。

コメヌカスフィンゴ糖脂質は植物性セラミド、セレブロシドは動物性のセラミドで、いずれもヒト型セラミドではありません。



保湿感がセラミドによるものではないなんて、なんだか騙されたみたいだと言いたくなる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし保湿されているのが実感でき、その状態に満足しているのなら、どのようなセラミドが使われていても問題はないのではないでしょうか。

乾燥肌が改善できるのであれば、セラミドの種類にこだわる必要はありません。



一方で、セラミド原液を使ってみたけれど、思うような保湿効果が実感できない場合や、納得のいくセラミドを使いたいなんて方。

そんな方には、ヒト型セラミドが配合されていることにこだわって製品を選ぶことをおすすめします。

じゃあ、ヒト型セラミドの原液を探そうか…となるところですが、製品を探す前に、次の項にも目を通していただければと思います。




そもそも、原液って他の化粧品に混ぜて使うもの



原液を高濃度の美容液のように思われている方、結構多いのですが、そもそも原液って原液のまま使うのではなく、他の化粧品に混ぜて使うことを想定しているもの。

今使っている化粧品はそのままに、そこにセラミドを加えたいな、なんて場合に向いているんですね。

例えばクリームにまぜたり、化粧水に少量を混ぜたりして使うものなんです。



しかし実際には、原液を美容液のようにたっぷりと肌に塗布している人、少なくありません。

もともと肌が強いのならトラブルにはならないかもしれませんが、原液には、界面活性剤や添加物がそこそこ多く使われています。

そのまま顔に使うと肌に刺激となることがありますし、使い続けること自体、良いこととは思えません。

保湿によって肌のバリアを強化するために、セラミドを使っているはずなのに、界面活性剤や他の添加物による刺激で、肌のバリアが低下…なんてことになったら目も当てられません。

特に乾燥で敏感になっている肌には、原液の直接塗布は危険です。

沢山使ったから効果が高くなるというものでもないので、セラミド原液を使うなら、手持ちの化粧品に混ぜる前提で使用しましょう。



ちなみに…

ここまで書いておいてなんですが、ヒト型セラミドが使われた原液って、あまり数多くは出回っていないのですよね。

あっても価格が高めだという点を考えると、最初からヒト型セラミドが使われたクリームなり、美容液なりを買った方が早いと思います。

特にクリームは油性のセラミドと相性が良いため、製品が沢山出回っており、肌に合いそうなものを見つけやすいはずです。

参考: 乾燥肌向け セラミド配合化粧品のおすすめは?




乾燥肌・敏感肌の化粧品レビュー




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